データアドミニストレータ
データアドミニストレータ(データ管理者)「DA:Data Administrator」は、企業内のデータベースを、データベースアドミニストレータ(データベース管理者)と管理および維持する。
データアドミニストレータの業務システム構築での位置づけ
業務システム構築工程を「企画、分析、設計、プログラム、テスト、本番、保守・維持管理」とすると、データベースの管理をデータアドミニストレータは、「企画、分析、設計(DB論理設計)」までを担当し「設計(DB物理設計)、プログラム、テスト、本番、保守・維持管理」は、データベースアドミニストレータ(データベース管理者)「DBA:DataBase Administrator」が担当する。
データモデリングは「概念データモデル」、「論理データモデル」、「物理データモデル」がある
データアドミニストレータ:企業内のデータから、概念データモデル、論理データモデルを作成する
データベースアドミニストレータ:論理データモデルからSE(System Engineer)、PG(ProGrammer)が利用する物理データモデルを作成する
- 概念データモデル:システム部門以外の人でも理解できるデータ群の総称名(テーブル名)をデータ構造図に表す
- 論理データモデル:データ群総称名(テーブル名)を構成する項目名を追記しデータ構造図に表す
- 物理データモデル:データベース創成時の定義と同じ記述で、データ群総称名と関連させる項目名を記述してデータ構造図に表す
データアドミニストレータの役割
システム開発手法には、大きく下記の3つがあります。
- POA(Process Oriented Approach:プロセス中心アプローチ):業務プロセスや機能を「業務フロー、システムフロー」で作成して開発
- DOA(Data Oriented Approach:データ中心アプローチ):データやデータの関連性に注目して「ER(Entity Relationship)図:データ構造図」で作成して開発
- OOA(Object Oriented Analysis:オブジェクト指向アプローチ):データと処理(プログラム)をオブジェクトとしてとらえ、UML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)で作成して開発
特に、DOAで開発されたシステムは、システム全体のデータが、データアドミニストレータによって標準化、整合性、正規化され、データベースアドミニストレータによりDBとして存在しています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)推進において、必要情報を各種データかた必要な時に集めて企業活動に活用できるようにするためには、データアドミニストレータの存在は不可欠です。
関連記事:DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する活用シーンはこちら
データ整備サービスの詳細
データ整備サービスでは「データ確認」と「データ整備」を繰り返し、データ活用の課題解決をお手伝いいたします。
Step1 データ確認(データ確認レポート):データ項目毎の「最小値、最大値、最小件数、最大件数、最小桁数、最大桁数」をレポートで確認
CSVファイルとテーブル仕様をお預かりし、データ確認レポートを短期間(最短2日)で作成いたします。
テーブル編集仕様の作成をお客様で行うことが難しい場合は、弊社にて作成サポートも行っていますのでご安心ください。
Step2 データ整備:テーブル編集仕様をもとに、新たなデータを作成
いただいたテーブル編集仕様を元に、お預かりしているCSVファイルを整備・加工して、短期間(最短4日)でCSVファイルをお返しいたします。
Step3 データ再確認(データ確認レポート):新たなデータ項目毎の「最小値、最大値、最小件数、最大件数、最小桁数、最大桁数」をレポートで確認
データ整備が終わった後のCSVファイルがテーブル編集仕様に沿ったデータであることを、データ確認レポートによって確認いたします。
もしER図をいただくことができれば、テーブル間整合性レポートの作成も合わせていたします。