マスターデータ管理
マスターデータ管理(MDM:Master Data Management)とは、企業活動していく上で、システム毎にデータ品質を下げないよう正規化、蓄積した各種マスターを全システムのマスターとして集め、連携統合して、全社共通のマスターとして一元化し、維持管理することです。
目次
マスターデータ管理(MDM:Master Data Management)とは
マスターデータ管理(MDM:Master Data Management)とは、企業はデータ活用の為に、お金と時間をかけてマスターデータを構築していますが、データ統合ができてはじめてデータ活用ができるとも言われています。
でも実際にデータ統合しようとすると実際のデータ(テーブル)とテーブル仕様書のズレがあったり、アプリケーションから見えるデータと実データの差異が発生し、なかなか統合できません。
また、システム単体では正規化されていても、全てシステム共通のマスターデータとして正規化して連携統合しようとするとさらに複雑になります。この各種マスターデータを維持管理することをマスターデータ管理と言い、DX(Digital transformation)推進のカギを握ります。
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マスターデータの3つの種類
マスターデータは、業種、業態によって保持しているマスターに違いがあり、社内システム内には類似マスターが複数存在します。
下記は業種別の主なマスター。
- 流通業:顧客マスター、商品マスター、仕入先マスター、媒体マスター
- 製造業:得意先マスター、製品マスター、部品マスター、材料マスター
- 金融業:顧客マスター、商品マスター、店舗マスター、キャンペーンマスター
表記ゆれ問題:顧客マスターを例にすると
- 個人、法人があり、個人には「姓+名」法人には「法人格+名称または名称+法人格」
- 漢字は同じでも読み方が違う「東海林:しょうじ、しょうし、とうかいりん」ので、カナ表記が必要。また、外字対応するかしないか
- 外国人の対応でアルファベット(ローマ字)が存在する
- 電話番号(市外局番+市内局番+加入者番号)と郵便番号に大まかな地域性があったが、携帯電話番号には地域性がない
- 法人は複数の電話番号を保有する場合がある為、複数の項目を設定する場合あり、携帯電話番号も同様
表記ゆれ解決方法:辞書を活用して正規化する
【姓名辞書】
- 姓(名字):「漢字、ひらがな、カタカナ」+名(名前):「漢字、ひらがな、カタカナ」
【 住所辞書:郵便番号辞書、住所マスター】
- コード:「郵便番号または住所コード」+コードに対応する住所:漢字、カタカナ
データ整備サービスの詳細
データ整備サービスでは「データ確認」と「データ整備」を繰り返し、データ活用の課題解決をお手伝いいたします。
Step1 データ確認(データ確認レポート):データ項目毎の「最小値、最大値、最小件数、最大件数、最小桁数、最大桁数」をレポートで確認
CSVファイルとテーブル仕様をお預かりし、データ確認レポートを短期間(最短2日)で作成いたします。
テーブル編集仕様の作成をお客様で行うことが難しい場合は、弊社にて作成サポートも行っていますのでご安心ください。
Step2 データ整備:テーブル編集仕様をもとに、新たなデータを作成
いただいたテーブル編集仕様を元に、お預かりしているCSVファイルを整備・加工して、短期間(最短4日)でCSVファイルをお返しいたします。
Step3 データ再確認(データ確認レポート):新たなデータ項目毎の「最小値、最大値、最小件数、最大件数、最小桁数、最大桁数」をレポートで確認
データ整備が終わった後のCSVファイルがテーブル編集仕様に沿ったデータであることを、データ確認レポートによって確認いたします。
もしER図をいただくことができれば、テーブル間整合性レポートの作成も合わせていたします。