Excel、Accessからの業務システム移行

業務システムをExcelやAccessで開発していたが、データ量が増えるにつれてレスポンスが悪くなってきている。システム改修したいが、マクロやVBA、Accessの開発に習熟した担当者が異動してしまい、残っていない。

顧客

  • 業種:製造業(電気機器)
  • 部署:情報システム部
  • 利用シーン:業務システムの処理高速化、ノンプログラミング化

背景

業務システムをAccessで開発していましたが、扱うデータ量が増えてきたため、複雑な条件の検索や集計などの処理に時間がかかるようになりました。業務に支障が出始めたため、システム改修も検討しましたが、Access開発に習熟した技術者が異動しており、部署内での今後のメンテナンスや開発体制が課題となっていました。

課題と効果

  • システムで扱うデータ量が6万件から45万件に増えたため、Accessでの処理に時間がかかっている。このままデータ量が増え続けると、処理ができなくなる。

    Accessで処理ができないようなデータ量の処理を行うことができました。

  • Accessは、サンプルデータで開発するため、開発した処理が本番データの検証でエラーになることが度々あった。

    データ整備サービスは、最初から本番データで処理を行うため本番データで動かないことを心配する必要がありませんでした。また、全件データの内容を「データ確認」してから「データ整備」を行うため、後からの仕様漏れによる手戻りを抑制できました。

  • Accessの開発には固有のノウハウが要求され、専門知識がないとスムーズに開発に参加できない。

    本番データを用いて「データ確認」→「データ整備」→「データ確認」を繰り返すことで、開発ノウハウがなくても運用がわかる担当者であれば、新たな処理構築の指示もスムーズに行えました。「テーブル編集仕様サポート」があるので困ったときにも相談できて助かります。

利用イメージ

まず、データ確認で対象ログデータの内容をレポートにして、実際にどのようなデータが存在するのか、異常値やエラー、信号が未入力で入力された初期値など、除外すべきデータを確認しました。その後、機器の設定やバージョンごとの差異を吸収する処理やデータの収集間隔をそろえるなど、全データを統合するために形式をそろえるデータ整備を行いました。
現場の技術者が統合したデータ内容を確認することで、実際のデータ加工、分析の具体的な指示が出るようになり、統合したデータに対する抽出や集計、計算処理を再びデータ整備サービスで実施することで、最終レポートの元データを作成することができました。この検証により、具体的な手順を整理できたため、この事例は定型処理化され定期レポートとして活用されています。この事例と同様に新たな処理や取り組みの際に、本番データを使って処理をするとどのような結果になるのかを低コストで検証する手段として、当社のデータ整備サービスを利用いただいております。

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